市販薬 長期連用

当サイトはプロモーションを含みます

コロナによる受診控えで市販薬のトラブルが増えている?

コロナによる外出自粛や病院でたくさんの人が集まっていることから、待合室などで待っている間にコロナ感染することを恐れて、医療機関の受診控えが増えているようです。気軽に医療機関を受診しにくいので、市販薬との付き合いも意識しなければいけません。

市販薬の販売規制は緩和されてきた

最近ではコンビにでも購入できる便利な市販薬。

とりあえず頭が痛くなりそう、とか病気の兆候があったら先に飲む

という人もいます。

2014年では大部分の市販薬がインターネットでも購入可能に

今はドラッグストアでもコンビニスーパーなどでも買えるようになりました。2009年から登録販売者が登場して、市販薬の規制緩和がされ、2014年では大部分の市販薬がインターネットでも買えるようになりました。

医療費の増大の抑制が狙いだが

政府としても自分で管理することで医療費の増大を抑えようという狙いがあります。セルフメディケーション減税も導入されています。

市販薬にもリスクもある

でも当然リスクもありますよね。身近な市販薬を買った時には、「長期連用は止めてください」と書いてあった場合、どう考えればいいんでしょうか。

市販の頭痛薬を飲み続けて体調不良になった例

市販の頭痛薬の飲み方を間違えて体調不良になってしまった、という人がいます。長年偏頭痛で処方された頭痛薬を飲んでいました。最初は本当にひどい時しか飲みませんでしたが、病院にコロナで行けなくなって、便利な市販の痛み止めを多い時には2日に一回とか、連日飲むようになってしまいました。仕事も忙しかったという理由があります。

 

同じ痛み止めを一か月以上服用したところ、体調に異常が現れました。トイレに行って見てみたら、便が真っ黒でした。絵の具のような黒です。何日かして朝トイレに行って、

今日も黒いな。そろそろ病院に行くか

と思って、立った時にくらっとしてそのまま意識を失い倒れてしまいました。幸い、妻が在宅勤務中だったため、病院に搬送され一命を取り留めました。医師からは「頭痛薬に含まれる鎮痛成分が胃腸に作用した」ということでした。出血性十二指腸潰瘍だと診断されました。一番可能性が高いのは市販の頭痛薬です。

誰でも簡単に飲めるもので便利なものだから、まさかこんなことになるなんて

と思いました。

複数の頭痛薬を併用したために大変なことに

また複数の頭痛薬を併用したために大変なことになった人もいます。5年前に出産後から、ひどい頭痛に悩まされるようになり、何をしてもつらいというのがあって医師に相談する時間すらありませんでした。しばらくして使っていた頭痛薬も効かなくなってしまいましたが、いろんな種類を試してるうちに1日3回違う種類を飲んだり、といったことを繰り返すようになってしまいました。

 

しかし頭痛が一向に治らず、むしろ痛みが悪化しました。3ヶ月ほど経って頭痛外来に行きました。「薬物乱用頭痛」と言う診断を受けました。頭痛薬の飲み過ぎで頭痛が起こることもあるということです。頭痛持ちの人が頭痛薬を長期間飲み続けると、頭痛が悪化したり慢性化することがあります。複数の頭痛薬を飲んでいたことも原因の一つとされました。

頭痛だけなら相談するまでもない、と軽く思ってた

ということです。しかし、ちょっとのもおかしいと思ったら自己判断しないで、病院に行った方がいいようです。

 

風邪をひいたとき、薬をいつやめるか

風邪をひいたとき、薬をいつやめるか、も人によってちがいますよね。治りかけでやめてしまう、という人もいれば、

完全に治るまではしっかり飲む

という人もいます。

長期連用って何日くらい?

長期連用は5日間から10日間を超えて、連用をした場合には長期連用といます。ただし個別の判断が必要です。市販薬は対症療法でしかありませんので、基本的には症状があるときにだけ飲むようにするものです。症状を繰り返すようであれば医療機関を受診することが重要だといいます。
症状が改善しつつある場合、症状が残ってるのであれば使ってもいいんですが、例えば処方薬では抗生物質など、きちんと決まった期間飲んで頂いた方がいいものもあるということです。

 

頭痛薬は基本的に頓服薬で症状があるときにだけ飲むものなので、あまり数字にこだわっても意味がありません。「1日に3回」と箱に書いてあれば何でも問題ないのですが、例えば、

頭痛になる前に予防的に日常的に飲んでおこう

といったことは、やめたほうがいいとのことです。 OTC 医薬品協会によりますと、鼻炎薬は一週間以上、皮膚用薬は5ー6日以上、咳止め薬は5ー6回以上、睡眠改善薬は2ー3日以上が「市販薬の長期連用」となります。目安ではありますがかなり短いですよね。3日4日は飲み続ける人も多いと思うんですが、本来はそれぐらいなら医療機関を訪れる方が良いようですね。

 

とにかく説明書を読むというのが重要

しかし、とにかく説明書をしっかり読むというのが重要です。「相談すること:次の人は服用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。次の病気にかかったことのある人:十二指腸潰瘍など」と書いてあったりします。

 

頭痛薬にも「本剤を服用している間は、次のいずれも医薬品も服用しないでください:他の解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬、乗り物酔い薬」などと書いてあったりします。実は結構該当することが、しっかりと書いてあったりするんです。

 

お薬の外箱にも少し書いてありますが、書ききれない部分が基本的には添付文書というところに全て書いてあるはずなので、必ず服用前にしっかり飲むようにするのことが重要だそうです。重要の事はパッケージに書いてあるのか、と思ったら、必ずしもそういうわけではないということです。

 

日本の市販薬は合剤が多いの併用のリスクも高い

なぜ併用してはいけないのかと言うと、一つの薬に複数の成分が入っている合剤が多いからです。熱も下げるし鼻も止めるし、といった薬は処方薬にはなかなかありません。医師によると、

合剤は全部のせ。必要以上に全部入ってることもあります

といいいます。

市販薬=軽い というイメージは誤り

市販薬は「軽い薬」というイメージがありますが合剤は思いもよらぬリスクが起きます。総合風邪薬と咳止めと鼻炎薬を併用するといったことはよくありません。複数の成分、たくさんの成分が入っていれば、自分の体にあっていない成分が入っているリスクもあります。また2つの合剤を併用すると、同じ成分が入っていれば量が多すぎたりしますし、成分の組み合わせによっては効果を打ち消しあったり、逆に強く作用してしまうことがあります。色んな薬が入っているとリスクがありますし、また慢性疾患がある方は更に色々考えなければいけないこともありますので、なるべく一個の成分で今起きてる症状に対処できないかと考えるのが医師です。

 

薬剤師に相談しよう

薬剤師によると、

市販薬は小さな悩みもなるべく薬剤師に相談してほしい。

といいます。ドラッグストアの薬剤師の方でも、事前に相談しておいていただければ防げた体調不良といったことは結構あるということです。市販薬だけでなく、身近な薬剤師を上手に使っていきましょう。無料です。 

市販薬の過剰摂取・依存症も急増

市販薬の過剰摂取が増えています。依存症です。「不安な気持ちを紛らわせてくれる」と一度に何十錠も飲むという人もいます。コロナの不安で一層広まっています。日本チェーンドラッグストア協会では、「市販薬による10代の薬物乱用撲滅宣言」を発表しました。コロナ禍で市販薬の過剰摂取が広がっているということです。SNS では10代を中心に気がかりな声が聞こえてきます。

辛くて耐えられないので飲みます。頭がふわふわで気持ちいい

とたことが書いてあったりします。市販薬の中には、気持ちを落ち着かせたり気分を高めたりする効果のある成分が微量ながら含まれているものがあります。そういった薬を何十錠も飲んだりすることで、生きづらさや不安を紛らわせる人がいるようです。厚生労働省も2014年には認識していて、基本的には一人一箱だけ販売するように、など通達を出しています。また腎臓や肝臓などへ重い後遺症残す場合もあります。

 

最初は市販の咳止め薬は風邪薬を大量に飲んでいましたが、中学生の時にいじめを受けて引きこもりになったところ、同じ悩みを抱える人が不安から逃れるために過剰摂取・オーバードーズをすることで SNS の一部の人から強いつながりを得られることに気づきました。それもまた別の安心感ですよね。家族が「良くない」と言っても、SNS に中では「分かるよ」と言ってくれる人が多くて、だんだんと海外の薬も使うようになっていきました。家族は誰かに相談したくても、相談するところもなく、家庭崩壊の危機でした。いつもある風邪薬を10個単位で買っていく人がいて、調べたら気分を高揚させる効果があるとわかったということです。

 

薬物依存者の精神科の医師によると、そういった人は「2020年、体感では倍増している」と感じています。緊急事態宣言でみんな家にいるようになり、もともと家庭内で少しうまくいっていなかった問題が露出したり、またそれが中学や高校に入学した年に重なっていたりすると、今まであった友人など家庭外の人間関係が変わったりして、「建物としてのハウスはあるけど、落ち着けるホームはない」といった不安な状態になります。SNS で市販薬のことを知って、段々と量が増えてエスカレートするケースもあります。結局のところみんな自分の居場所を探しているのかもしれません。

市販薬の販売制限、限界がある

ひとつの薬局ではコントロールできても、複数のドラッグストアで回られたらわかりませんからね。濫用のおそれのある医薬品の販売方法が適切にだったドラッグストアの割合は69.1%ということです。「一人一商品だけ買える」というルールですが、毎日来た場合にはどうするかといった問題もあります。また他のお店を回る場合には個人情報があるのでこういった情報の共有は難しいのが現状です。本人確認できなければ売れないような仕組みづくりも考えられているようです。

 

家族の孤立を抜けて専門家のアドバイスで依存症から脱出した例

親からは交通費やお昼代と思ってお金を払っ渡していたら、それが全部薬になっていて、医師に相談したら、「そういったことを全部止めれば?」と言われました。一歩間違えればネグレクトになってしまいそうですが、基本的には必要以上に関わらず、また逆に無理に責めない、というふうにしてみました。そうすることで家庭も普通のペースに少し戻してきました。娘が落ちていくメンタルに家族も影響されてしまっていました。徐々に家庭内が落ち着くに連れて、娘も落ち着くようになってきました。親からは、「自分が思うように動くのが当たり前だと思っていましたが、今から考えればそれが娘を苦しめていたのかもしれない。済まなかった」と伝えました。家族であっても個々の人間であり、「親だから子だから」というのは関係なく、尊重し合うことはすごく大切だと気づきました。子供に「ごめんね」ということで、子どもの承認欲求が満たされるということもあるかもしれません。 徐々に社会復帰に向けて歩み始めているということです。

家族が市販薬の依存症になった場合の相談先がある

家族や身近な人が市販薬の依存症になってしまった場合には、都道府県や政令指定都市に1箇所は設置されている「精神保健福祉センター」や自助グループに相談をするのがおすすめだそうです。専門の相談員がいますし、家族の自助グループもあります。家族の孤独や孤立する中で、あまりにも止めようとしたり混乱したり責めたりする中で悪循環になってしまうこともあります。しかしこのあたりの押し引きは、かなり微妙な判断が必要です。家族だけで考えてると煮詰まってしまいますので、周囲の力を積極的に借りて孤立から抜け出していくことが重要だそうです。

処方薬・医師との関係でもトラブルはある

処方薬に関しても色々なトラブルがあります。重要な仕事を何件も抱えていて、ストレスのかかる状態が続きました。近所のクリニックで精神安定剤を処方してもらいました。しかし1年ほど飲み続けていたところ、実はその薬が海外では長期連用が規制されている薬だと言うことがわかりました。しかし日本では特に規制がなく、医師からは「問題ない」と言われました しかし自分で不安になって、一気に止めてしまいました。しかし急に薬をやめたことで様々な症状が出てきました。「不眠で全く寝られず頭痛や動悸も激しかった。死んでしまった方が楽ではと」いうような状態になってしまいました。4年ほど経ってやっと症状が治まってきましたが、「薬を止める方法を医師と相談するべきだった」と反省しています。ネットの情報だけで安易に判断してはいけません。

患者の話を聞いてくれない医師もいる

一方、薬について歯科医師に相談したのに、適切に対応してもらえなかった例もあります。ある抗生物質を飲んだら胃腸がひどく悪くなったという経験がある方が再び別の病気になって、同じ抗生物質を処方され、前の話をしたが、「これしかない」と言われ服用。再び胃腸が悪くなり、偽膜性大腸炎と言われました。
総合診療医の方からは医療が進歩していく中で、適正な薬の使用は今まで以上に医師と患者さんのコミュニケーションがないとできない時代になってきたといいます。患者も最低限の医療の知識を持つことが必要な時代になってきました。 お医者さんには「この薬止めてもらえませんか」と言いにくい場合もあります。医師側も「そういった相談が重要だ」と考える人もいますが、やっぱりそういった話を聞いてくれない人もいますから、そういう場合にはセカンドオピニオンを求めるということも選択肢です。

薬剤師に相談する際のポイントは

こう考えていくと「おくすり手帳」というのはとても重要ですよね。薬剤師に相談する場合にはどうやったことを相談すればいいんでしょうか。症状だけでなく生活の中で不安に思っていることは何でも相談して欲しいといいます。サプリメントのこともありますし、食事の悩みなども薬剤師に伝えると適切な答えを得ることができます。

page top